Spacebee's Logbook

Purdue大学 その① - The Middle of Nowhere

3件のコメント

大学院の授業が始まって、そろそろ1ヶ月が経とうとしている。

以前ならこの1ヶ月の時の流れを、体感する間も無いほど素早く過ぎ去ったかのように感じていただろう。東京やLos Angelesという街はかくも喧騒に満ち、そこでの生活はなんと忙しないものであったのかと思う。

しかし、ここに来てからは少し感じ方が違う。確かに充実した生活を送りつつも、そこまで時の流れは早くないなというのが今の所感だ。それもそのはず、ここはPurdue大学、あらゆる街の騒々しさから切り離された悠久の空間、要は「田舎」だからだ。

 

というわけで、今回は今自分が通っているPurdue大学について、それもその地理的特徴に絞って書いてみようと思う。(前回まだ書かない!とか言っていたが、あれは嘘だ。というか、これから大学関連はひたすら溜まっていくと思ったので、小出しにしていくことにした。)

 

ここはPurdue大学。“The Middle of Nowhere”と、人は揶揄する。

 

“The Middle of Nowhere”、ここで学び日々を送る学生たちは皆、Purdue大学を表現する時にこの言葉を用いる。直訳しようとするとなんだかよくわからないことになると思うが、単純に「周りに何もないど田舎」という意味だ。ただ流石に「無」ではない。申し訳程度の数のスーパーマーケットと、こじんまりとまとまったレストラン街、そして後は広々とキャンパスを包むコーン畑と住宅地がある。キャンパスの西をひたすら進めば風力発電施設も見えてくる。

キャンパスの東を流れるWabash River は、北東は遥かOhio州より南西のIllinois州へと、3つの州を跨いで続く長大な流水系である。この川を挟んで、西側をWest Lafayette、東側をLafayetteとそれぞれ呼ぶ。Purdue大学はWest Lafayette側に建てられており、大学自体が一つの街に匹敵する大きさとなっている。

 

以上、だ。

“The Middle of Nowhere”というのが少し伝わっただろうか?日本で例えると、埼玉県深谷市あたりがしっくりくるだろう。深谷市のネギ畑と田んぼを全てコーン畑にすればたぶん同じ感じになる。コーン畑からInterstellarの冒頭のシーンを想起する人も少なくないかもしれないが、流石にあそこまで酷くはない。あれはたぶんニューメキシコとかテキサスとかその辺だろう。(偏見)

ちなみに、華やかな大都市に行くためには、車で南のIndianapolisまで1時間半、北のシカゴまでは3時間はかかる。つまり、「詰んで」いる。

 

Purdue大学の敷地面積は、メインキャンパスだけでも10km^2になる。これは参考程度だが、東大本郷キャンパス(0.54km^2)のおよそ20倍程度だ。自転車がないととてもじゃないが移動する気になれない。そして広さ比べでお約束の東京ドーム(0.047km^2)は大体220個入る。演習地などの付属施設を足すと71km^2くらいにまでなる。

とてつもない大きさのように思えるが、東大だってメインキャンパス以外の全ての演習地・研究施設を足せばPurdue大学メインキャパスの30倍の大きさになるし、北海道大学は全敷地面積が日本の全面積の570分の1という超巨大大学なので、Purdue大学恐るるに足らず、と言ったところだ。

 

しかし単一キャンパスとしての大きさとしてはやはり圧倒的なので、その広大な土地を利用して様々な活動が行われている。

 

その最たる物がやはり農学だろう。Purdue大学は世界大学ランキングで常にTop 5に入るほど農学が強い。キャンパスの南側を自転車で散歩していると、突如として温室が現れるのでちょっとビックリする。農学部の建物内では、自家製で育てた鶏、牛、豚、羊の肉を安く卸売りしている。ラム肉はなかなかレアなので、見つけたらついつい買いたくなってしまう。北海道大学の学生の気持ちがちょっと今ならわかる気がする。(嘘)

 

Purdue大学を象徴するものとしてPurdue大学空港は欠かせない。(しかし、日本版のGoogle Mapで”パデュー大学”と検索すると、わけわからないところを指して「パデュー大学空港」といきなり表示されるのはちょっといただけない。Purdue大学の認知度がまだまだ日本で高くないことの現れなのだろうか・・・)

キャンパスを南に少し行って広い道路を渡ると、空港が現れる。現在は商用のフライトを行う飛行機は発着しないが、セスナやパイパーといった小型のレシプロ機は頻繁に離着陸を繰り返している。フットボールの試合などで、対戦チームのプライベートジェットが降り立つこともある。ついこないだは戦闘機のF-18 ホーネットが2機も来ていた。

また、Purdue大学にはAviationという学部が存在し、卒業までの過程でパイロットライセンスを獲得することができる。もちろん、Aviation以外の学生も一般人もトレーニングを積めばパイロットライセンスを取れるので、Purdue大学の目玉の一つと言ってもいいだろう。自分も恐らく来週くらいからトレーニングを始めるつもりである。(ちなみに、既にとある有名人がPurdue大学でのライセンス取得に関して記事を書いているので、そちらももし興味があればどうぞ)

 

また、土地が広ければ、危険な実験施設も建てやすい。Zucrow Laboratoriesというジェット・ロケット推進の研究を行う施設が、Purdue大学空港のすぐそばにある。そのためか、アメリカを代表する航空宇宙工学のトップ校の中でも、Purdue大学は燃焼・化学推進がかなり強い。(最近までは化学推進ばかりであったが、今学期から新しく電気推進の教授もPurdue大学にやってきたので、いよいよ推進系の層が厚くなってきたように思える。)

このように、周りに何もないながらもそれなりに充実した設備があり、勉強と研究に追われていれば周りに何もないことを気にする暇もない。そう、日本にいた時よりも、UCLAにいた時よりも、圧倒的に勉強に集中できるし、自炊が捗る!他にすることが筋トレくらいしかないからだ。(ただ流石に刺激がなさすぎてシティボーイには辛いので、そろそろ友人を誘ってサイクリングにでも出かけようかな・・・)

 

Purdue大学の学生はこの”The Middle of Nowhere”で、日々充実した生活を送っている。

 

以上で、ひとまず「Purdue大学 その①」は終わり。「その②」では、授業の行われ方か、もしくは学生生活やクラブ活動について書こうかなと思っている。ではまたー

Spacebee

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Purdue大学 その① - The Middle of Nowhere」への3件のフィードバック

  1. 充実してるみたいで羨ましいです。(笑)

    いいね

  2. ピンバック: Purdue大学 番外編 - Supermoon Eclipse | Spacebee's Logbook

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